「OTODASU DEKA」
オンライン音楽スクールや簡易防音室の製造・販売を行なうCoolish Musicは、簡易防音室としては日本最大級という組み立て式の「OTODASU DEKA」を発売した。ディスプレイ2枚設置ができ、ゲーミングチェアも入る広さという。価格は吸音材なしモデルが227,770円(税別)、新型吸音材「OTODASU MAGIC II」が36枚セットになったモデルが299,900円(同)。
吸音材ありモデルでセットになるOTODASU MAGIC IIは、音を吸収する吸音材の裏面に厚さ2mmの遮音シートを合わせた新型吸音材。吸音材で音を吸い取りつつ、遮音シートが音を跳ね返す二重構造により、より高い防音性を実現したという。表面に不織布を貼ることで、「優しく美しい色味に仕上げた」としている。吸音材は付属の両面テープを使って簡単に貼り付けられる。
進化した吸音材
吸音材なしモデルは「自分で吸音材を調達したり、カスタマイズを楽しみたい方におすすめ」とのこと。防音性能は、吸音材なしタイプで側面が-23.2dB、背面が-21.7dB。吸音材ありモデルで側面が-24.2dB、背面が-26.5dB(産業技術センターでの計測結果)。
ゲーミングチェアがしっかり入る広さ
OTODASUは、工具不要で専用のロックパーツをぱちっと止めるだけで完成するのが特徴の組み立て式簡易防音室。発売以来、多くのユーザーに利用されているが、従来のサイズでは、ディスプレイの2枚設置やリクライニング機能付きゲーミングチェアを導入すると室内が窮屈すぎ、快適な配信ができず、「もっと大きなサイズが欲しい」という声が多かったという。
今回のDEKAでは、従来よりも約1.29倍広い1,600×1,600mmまで内寸をサイズアップ。「楽器の練習用だけでなく、デュアルディスプレイの設置や、ゲーミングチェアを置いての配信など、さまざまな用途にご利用いただける」という。
ロックパーツをはめるだけで組み立て可能
サイズが格段に大きくなったDEKAでも、従来と同じように工具不要で組み立てられる。ロックパーツも進化しており、これまではロックパーツと壁の間に生まれていた隙間を、新開発した防音性能を持つスペーサーで埋めることで、外に漏れる音を減らしている。
換気ファンを4つ搭載。防音室は室内に空気がこもりがちだが、外気が少しでも通るように室内の空気を外へ排出するファンと、外気を取り込むファンを搭載した。壁材にはプラスチックダンボールを採用。汗やペットボトルの水なども、タオルで簡単に拭き取れる。
外形寸法は1,740×1,740×1,940mm(幅×奥行き×高さ)、内寸は1,600×1,600×1,890mm(同)。総重量は約30kg。

関連リンク 製品情報 OTODASU

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投稿者 sukedblog

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